経営独言

2012年05月01日

新たなチャレンジーその1

2012年5月

今、毎日出勤しているハワイにあるウィンキュービック(Wincubic.com, Inc.)は1999年4月21日に創業した会社です。ハワイのポータルサイトになるべく立ち上げました。それというのも、1981年から「アロハストリート」という名前のフリーペイパー(日本人観光客向け)をハワイで発行しておりましたが、これからのインターネット社会を見据えて、欧文グループ内にインターネットを生業とする会社を作りたい、と考えていたからです。「アロハストリート」はコンテンツをふんだんに持っていましたから、このコンテンツを活用してポータルサイトを立ち上げるのは十分可能だと考えたからです。

相当な初期投資をして、ポータルサイトの体裁は整えたのですが、広告が集まりません。このビジネスモデルはあくまで広告収入を当てにしていましたので、広告が集まらなくては成り立ちません。残念ながら早すぎたのです。そこで、半年でポータルサイト中心のビジネスモデルを捨て、フリーペイパーとウェブサイトのメディアミックスモデルに変えました。結果的にはこのような方向転換をしたから今日がある、と考えています。とまれ、フリーペイパーもこの時点で18年目を迎えていましたので、メディアミックスをうたい文句にしたからには、フリーペイパー自体を大きく模様替えをしなくてはなりません。これにも相当な投資をしました。

しかし、これだけのことをやったおかげで、広告主にも読者(ハワイに来る日本人観光客)にも大きなインパクトとなり、年を追う毎に面白いように売上は上がっていきました。しかし、経営は採算が取れなくては意味がありません。当時を振り返ると、変動費が大きすぎました。従って、売上は上がるものの利益がなかなか出てこないのです。そうこうするうちに、損益分岐点売上を超えなんとか創業5年目にして単年度利益が出せました。振り返ると稚拙な経営をして来たものです。人様のアドバイスは大事ですが、もっと大所高所での経営判断が出来ていたら、もっと早い時点で利益が出せたと反省しています。

しかし、今、創業13年目を迎えて、もっと大きな反省をしています。それは、身の丈の経営です。私は昨年までこの会社の経営を第三者に任せてきましたが、私の力ではリモートコントロールの経営が出来ていなかったのです。こちらから出向いてもせいぜい年2,3回。来てもらって報告を聞くのが同様に2,3回です。後はメールでのやりとり。これで、実態が把握出来ていると思い込んでいました。しかし、実際、現地に入って社員と直にやりとりをしたり、空気を感じると報告と実態は違っていたのです。(次号に続く)

「聞いたこと 来て見て触れて 確かめた」